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HDD(ハードディスク)の修理は自力でできる?復旧方法や費用をわかりやすく解説

パソコンの動作が遅くなったとき、HDD(ハードディスク)の故障が原因だとわかったら自力で交換できないか悩む人もいるのではないでしょうか。パソコンの買い替えや修理は高額だと思い、踏み出せない人もいるでしょう。

この記事では、HDD障害の種類や故障の原因、修理・修復するときの注意点を解説します。プロに任せたときの修理費用も併せて解説するため、ぜひ参考にしてください。


目次[非表示]

  1. 1.HDDの修理が必要な症状とは?
  2. 2.HDD障害の種類と故障の原因について
    1. 2.1.物理障害:機器そのものの障害
    2. 2.2.論理障害:誤作動などによる異常
    3. 2.3.HDD以外のPCの障害
  3. 3.HDDを自力で修理・修復する方法
  4. 4.HDDを修理・修復する際の注意点
    1. 4.1.データのバックアップは必ずとっておく
    2. 4.2.電源のオンオフは避ける
    3. 4.3.無理やりHDDを分解しない
    4. 4.4.フォーマットはしない
  5. 5.HDD故障はプロに依頼しよう!修理方法と費用を解説
  6. 6.HDD修理・交換の事例
    1. 6.1.NECノートパソコン修理、HDDの劣化でWindows起動しない
    2. 6.2.デスクトップパソコン修理、パソコン内部から異音、発生源はHDD
    3. 6.3.WDハードディスク、WD40EZRZのデータ復旧のご依頼
  7. 7.HDDの修理・修復はプロに相談しよう
  8. 8.HDD修理に関する修理はドスパラにお任せ

HDDの修理が必要な症状とは?


HDDの修理が必要か悩んだときは、まずどのような症状が出るのか理解を深めましょう。HDDの不具合で出る症状を理解しておけば、実際に気になる部分が出てきたときにすぐ対応できます。

HDDの修理が必要な症状は、以下の6つです。

  • HDDが認識されない
  • パソコンの動作が遅くなる
  • 異音がする
  • 熱くなる
  • CRCエラーが発生する
  • エラーメッセージが表示される

パソコンの動作が遅い症状は、複数のアプリ起動や動作が原因であることも考えられます。パソコンの再起動や、不要なアプリケーションを削除すると改善されるケースもあるため試してみましょう。

対応しても改善しない場合はHDDの故障が考えられるため、早めに電源をオフにして通電を切り、これ以上HDDの状態が悪化しないように配慮するのがおすすめです。

また、HDDの不具合は普段対応する経験が少ない素人では判断できない可能性もあります。心配になったときは、修理業者への依頼も選択肢に入れておきましょう。

HDD障害の種類と故障の原因について


HDD障害の種類と故障の原因は、以下の3つです。

  • 物理障害
  • 論理障害
  • HDD以外のPCの障害

HDDは精密機械のため、故障の原因は多岐に渡ります。また、故障の原因によって障害の種類や対処法が異なるため、それぞれに合った対応をしましょう。

物理障害:機器そのものの障害

HDDの物理障害は使用されるモーターや読み取り部品(ヘッド)、記録媒体であるプラッターなど、ハードウェア自体に起きる障害です。

物理障害が起きる原因や、症状の例は下記のとおりです。


原因

症状

HDDへの衝撃・落下
高温多湿でのパソコン利用
HDDディスク面の経年劣化
パソコンを水没させた

カラカラと音が鳴る
異臭がする
パソコンが起動しない
パソコンがHDDを認識しない


ただし、HDDは非常に精密な機械のため、原因や症状からどの部分が故障しているのか把握するのは難しい場合がほとんどです。

HDDの物理障害が疑われる症状があれば、すぐに電源を切るようにしましょう。

論理障害:誤作動などによる異常

HDDの論理障害は、誤作動やエラーによって動作に異常が出ている状態です。原因を特定できれば、自力で復旧できる可能性があります。

論理障害の原因と症状の例は、以下のとおりです。


原因

症状

動作に必要なパソコンデータを消す
不必要なデータ上書き
HDDのフォーマット(初期化)
アップデート中に電源を切る
ウイルス感染
停電で強制的なシャットダウン

パソコンが起動しない
パソコンがHDDを認識しない


論理障害の場合は物理障害と異なり、HDD自体は物理的に破損していません。そのため、修理業者に依頼しても物理障害に比べて安価に修理ができることが多いです。

しかし、誤った復旧・修理方法を利用するとデータ障害が悪化する恐れもあります。自力での修理は危険をともなうため注意しましょう。

HDD以外のPCの障害

故障の原因が、HDD以外のパソコン部品にあるかもしれません。HDDに故障がなければ、破損している場所の部品を交換するだけで治る可能性があります。

HDD以外の障害の例は、以下の通りです。

  • PC部品を固定する筐体(きょうたい)の破損
  • 電源ユニットの故障で電源が入らない
  • 電子回路基板の核「マザーボード」の故障

もともとはHDD以外のPCの障害が原因であっても、自力で改善を目指していじっているうちに物理障害や論理障害を引き起こす可能性があります。そうならないよう、無理に自分で直すのは控えましょう。

HDDを自力で修理・修復する方法


パソコンやHDDの修理は修理業者に依頼すると、金銭的な負担がかかります。料金の面を気にするのであれば、なるべく安い価格で済ませたい人もいるでしょう。

修理業者に依頼すると数万円の出費になることも珍しくありません。パソコンを修理した経験がない人だと金額に驚くかもしれません。

軽い論理障害の場合、自力で修復できる可能性もあります。しかし、自力でHDDを修復するのは、状況をより悪化させデータの取り出しや復旧を困難にする可能性があります。

その上で、どうしても自分の力で修理したい人は、下記の手順でおこないましょう。

  1. ディスクチェックでエラーを特定
  2. デバイスマネージャーでドライバーを再インストール
  3. 自動修復機能で修復
  4. コマンドで修復
  5. ドライブレターを変更する

ただし、この方法を利用して必ずしもHDDの復旧につながるとは限りません。解決できない場合はなるべく早く専門業者への依頼を検討するのがおすすめです。

操作自体難しい作業ではないため、パソコンにあまり詳しくない人でも心配ありません。軽微のエラーであればWindows 10に搭載されている自動修復機能が使えます。

一方で、自動修復機能は物理障害が起きている端末ではかえって悪化させてしまう可能性もあります。データが取り出しにくくならないよう、自動修復機能を利用するときは自己責任であることを覚えておきましょう。

HDDを修理・修復する際の注意点


HDDは精密機器のため、自身で修理するのであれば、注意するべきポイントがいくつかあります。

HDDを修理・修復するときは、以下4つの点に注意しましょう。

  • データのバックアップは必ずとっておく
  • 電源のオンオフは避ける
  • 無理やりHDDを分解しない
  • フォーマットはしない

HDDは精密機械だからこそ、取り扱いには細心の注意を払いましょう。

データのバックアップは必ずとっておく

HDDの復旧・修理を考えている場合は、データのバックアップを取りましょう。バックアップをとらずに開始すると、万が一のときに記録前の内容がわからなくなる恐れもあります。

また、バックアップ先のデバイス(HDD・SSDなど)に不具合がないかも一緒にチェックしておきましょう。すでに異常が発生している状態だと正しくデータをコピーできず、破損した状況を引き継いでしまいます。

電源のオンオフは避ける

電源のオンオフをすると、通電してHDDの状況が悪化する可能性があります。物理的にHDDが破損している場合、その症状が進行してしまうことも。

そのため、HDD故障時は常に電源を切っておくようにしましょう。HDDは通電するとログや起動情報を書き込み続けてしまい、データを復旧できる可能性が低くなります。

特に物理障害の場合電源オンオフによる負担は大きく、最終的に全データが完全に削除され、復旧が不可能になる場合もあります。HDD使用中にエラーメッセージや異音・異臭がする場合は速やかに使用を中止しましょう。

無理やりHDDを分解しない

HDDは精密危機のため、分解・修復には高い技術が必要です。

また、メーカー保証が残っている端末を分解してしまうと、保証が受けられなくなります。メーカー保証を利用できれば、万が一HDDが壊れたときも無料や安価な価格で修理できる可能性があります。

フォーマットはしない

HDDに不具合があると、「フォーマットしてください」というエラーメッセージが出る場合があります。フォーマットとは、HDDを初期化し使用できる状態にする作業です。

フォーマットするとHDDが正常に使える可能性が高まりますが、HDDに保存されていたデータにはアクセスできなくなります。

万が一フォーマットしてしまった場合は、すぐに通電をやめ専門業者に相談しましょう。過去の経験やノウハウから、なるべくデータを損失せずに復旧できる方法を考えてくれます。

HDD故障はプロに依頼しよう!修理方法と費用を解説


HDDの故障時は、自力で解決しようと思わずプロに相談しましょう。修理業者であればHDDの交換やデータの復旧など、求めるニーズに対応してくれます。

メーカー修理を利用する方法もありますが、修理業者と比較すると費用が高く期間を要するケースも多いです。修理業者であれば最短即日のスピード対応が可能となり、困っているときの強い味方になります。

HDDを交換する費用は、以下のとおりです。

対応方法

交換費用

自分で対応

パーツ代のみ

PCメーカーに依頼

50,000円〜

専門業者に依頼

16,500円+パーツ代〜


また、修理業者でデータ復旧サービスを利用した場合は、下記の金額になります。

修理タイプ

見積もり料金(税込)

データ復旧サービス料金(税込)

軽度障害

5,980円

38,500円

中度障害

5,980円

77,000円

重度障害

5,980円

154,000円

より深刻な障害

5,980円

お見積もり


故障の度合いで価格が異なるため、HDD故障時は状況が悪化しないよう注意しておくことが大切です。

パソコンのハードディスク(HDD)交換方法!費用や自分で交換する際の注意点も解説


HDD修理・交換の事例

ここからは、ドスパラでのHDD修理や交換の事例を3つ解説します。

  • NECノートパソコン修理、HDDの劣化でWindows起動しない
  • デスクトップパソコン修理、パソコン内部から異音、発生源はHDD
  • WDハードディスク、WD40EZRZのデータ復旧のご依頼

自分のケースに当てはめてみて考え、費用や作業内容の参考にしましょう。

NECノートパソコン修理、HDDの劣化でWindows起動しない


NECノートパソコンの修理を持ち込まれた事例です。

ノートパソコンで電源を投入し、ロゴが表示された後、Windowsが立ち上がらないため診断を実施しました。詳細診断の結果、HDDの著しい劣化を確認したためHDDを外付け化し
SSDへの換装を実施しました。

SSDにWindowsをインストールし、作業完了後は起動確認と動作確認の後、HDDのデータ確認方法をお伝えし、パソコンをご返却しています。

HDD内にあるデータはそのまま確認ができるため、今後のパソコン利用にも支障がない形となっています。

診断および作業工賃

23,180円

部品代

6,770円

合計

29,950円

NECノートパソコン修理、HDDの劣化でWindows起動しない

デスクトップパソコン修理、パソコン内部から異音、発生源はHDD


デスクトップパソコンで、内部から異音が聞こえるため診断をしてほしいと持ち込まれた事例です。

症状の確認をおこない、異音の発生場所は高負荷がかかったHDDであると判明しました。HDDの健康状態を確認する検証用ソフトウェアを使用し、約3分程度経過した段階で微弱な振動を起こしていると確認しました。

修理内容として、高速化サービスでSSDに交換を実施しています。SSDに交換すると、パソコンの起動や、アプリケーションを開く速度が速くなります。

SSDに交換後はWindowsをインストールし、起動確認と動作確認を行い、パソコンをご返却しました。

診断および作業工賃

17,200円

部品代

9,570

合計

26,770

デスクトップパソコン修理、パソコン内部から異音、発生源はHDD

WDハードディスク、WD40EZRZのデータ復旧のご依頼


データ復旧サービスより、通電しなくなったWestern Digital HDDのデータ復旧依頼で持ち込まれた事例です。お客様ご自身で電源ユニットの交換を行った際、ハードディスクが動かなくなってしまったため、新しいハードディスクへのデータ移行をご希望されました。

データ復旧サービスは、専門の修理工場にて診断とデータ取り出しをおこないます。HDD内の基板故障によりデータが読み出せない状態だったため、今回は基板の交換及びファームウェア転送をおこない認識に成功し、データの救出ができました。

取り出したデータは新しい外付けHDDに収め返却しています。

診断および作業工賃

125,714

部品代

10,780

合計

136,494

WDハードディスク、WD40EZRZのデータ復旧のご依頼



HDDの修理・修復はプロに相談しよう

HDDの修理や修復は、プロに依頼しましょう。

HDDは精密機器のため、慣れない人が修理を試みても状況を悪化させる可能性が高まります。

万が一物理的に故障してしまえば、修理することは非常に困難です。

論理障害による故障であれば復旧できる可能性があるものの、リスクが高くおすすめはできません。状況の悪化を防ぐためにも、なるべく早く修理業者へ相談することをおすすめします。

HDD修理は、ぜひドスパラをご利用ください。お客様の大切なデータを守り、より快適な動作環境再構築のお手伝いをいたします。



HDD修理に関する修理はドスパラにお任せ


HDDの修理やデータの復旧を考えているときはドスパラにご相談ください。ドスパラは累計20万台以上のパソコンを修理した実績があり、さまざまなケースに合わせて対応が可能です。

また、故障していなくても、パソコンのHDDをSSDに交換することで高速化が叶います。日々のストレスが減り、快適にパソコン操作ができるでしょう。

実店舗も全国各地にあり、持ち込み修理を依頼しやすい点も魅力です。持ち込み修理の場合は予約なしでも相談できるため、急な故障でも心配ありません。

HDDだけでなくファンの異音やバッテリー問題など、パソコントラブル全般の相談が可能なので、まずはお気軽にご相談ください。

持ち込みが大変な場合は宅配取引出張・訪問サポートもあるため、ご自分に合った方法をご利用ください。持ち込み相談はご予約不要です。まずはお気軽にご相談ください。


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