
電源ユニットの交換方法を解説!費用や故障の前兆とは?【初心者必見】
パソコンが再起動・フリーズを繰り返したり、電源ユニットから異音・振動がしたりすると、寿命が来たのではと不安に思う人もいるのではないでしょうか。電源ユニットの寿命が来たら大きなトラブルになる前に交換する必要があります。
自分でできるやり方や修理にかかる費用を理解しておけば、万が一の故障でも焦ることなく正しい選択ができます。
この記事では、電源ユニットが故障する前兆や交換方法を解説しますので、ぜひ参考にご覧ください。交換時の注意点も解説するため、事前に目を通しておくと安心です。
目次[非表示]
- 1.電源ユニットの寿命は2〜5年
- 2.交換前に確認!電源ユニットの故障の前兆
- 2.1.PCが起動・終了しない
- 2.2.再起動やフリーズを繰り返す
- 2.3.電源ユニットから異音・振動がする
- 2.4.周辺機器が反応しない
- 2.5.【補足】コンセントが抜けていないか確認する
- 3.電源ユニットの交換費用を比較
- 4.電源ユニットを自分で交換する方法
- 4.1.STEP1:周辺機器の接続を取り外す
- 4.2.STEP2:カバーを取り外して接続を確認する
- 4.3.STEP3:電源ユニットのケーブルを抜く
- 4.4.STEP4:電源ユニット本体を取り外す
- 4.5.STEP5:新しい電源ユニットを取り付けて接続を戻す
- 5.電源ユニットを交換するときの注意点
- 5.1.交換する電源ユニットの規格を確認する
- 5.2.マニュアルを見ながら慎重に行う
- 5.3.ケーブルは混同しないように整理しておく
- 6.電源ユニット交換事例
- 7.電源ユニットの交換はドスパラにお任せ
- 8.電源ユニットの交換は業者がおすすめ
電源ユニットの寿命は2〜5年
電源ユニットの役割は、パソコン内部の各パーツに電力を供給することです。
家庭用コンセントからは、本来パソコンの内部パーツが使用できない交流の電流が流れています。電源ユニットを利用することで、家庭用コンセントから得た交流の電流をパソコン内部のパーツが利用できる直流に変換することが可能です。
なお、電源ユニットの寿命は一般的に2〜5年ほどといわれています。使用頻度や用途によっては5年以上使えるケースもあります。また、製品によっては保証期間が10年を超えたものもあるため、寿命を迎える前に買い替えがおすすめです。
交換前に確認!電源ユニットの故障の前兆
電源ユニットが故障すると、重大なトラブルにつながる可能性があります。壊れる前に気付けるよう、電源ユニットが故障する前兆を理解しておきましょう。
さらに、パソコンのトラブルや問題は電源ユニット以外が原因の可能性もあるため、当てはまらない場合はほかの原因を探す必要があります。
ここからは、電源ユニットが故障する前兆を5つ解説します。
- PCが起動・終了しない
- 再起動やフリーズを繰り返す
- 電源ユニットから異音・振動がする
- 周辺機器が反応しない
- 【補足】コンセントが抜けていないか確認する
PCが起動・終了しない
電源ユニットが故障するときの前兆として、電源ボタンを押してもパソコンが起動・終了しないときがあります。
電源ユニットが故障すると、コンセントにつながっていても電源ボタンが反応せず、起動しないことがほとんどです。冷却ファンが動いていても、液晶が表示されないケースもあるでしょう。
ほかにも、電源ユニットが故障すると電源ボタンを押しても強制終了やシャットダウンができない状況になるときもあります。
再起動やフリーズを繰り返す
パソコンが起動したとしても、電源ユニットが故障していると電力供給が不安定になり、フリーズや再起動を繰り返す可能性があります。このとき、冷却ファンや電源ランプの動作は正常な場合が多いです。
ただし、電源ユニットが正常に動いている場合でも、上記のような症状が現れる可能性があります。必ずしも電源ユニットの故障とは決めつけず、ほかのパーツの故障を疑いましょう。
電源ユニットから異音・振動がする
電源ユニットが故障すると、ファンに供給される電力が減るため、異音・振動が発生する可能性があります。異音や振動は日常ではあまり起きないため、電源ユニットから発生していれば気付く人も多いはずです。
電源ユニットから聞こえる異音は、バチバチとした電気のような音や高周波音などが多いです。電源ユニットの異音や振動が気になった場合は、完全に故障する前に交換しましょう。
なお、ファンの音が大きくなった場合は、熱がこもっているだけの可能性もあります。
周辺機器が反応しない
パソコンが起動したとしても、USBで接続したマウスやキーボードなどの周辺機器が反応しない場合は、電源ユニットが原因で電源が供給できていない可能性があります。
この確認方法は、Bluetoothを使用した周辺機器では使用できないため、普段無線の機器を選んでいる場合は有線のものを探しましょう。
なお、確認する周辺機器がひとつだと、USBケーブルが破損している可能性があります。別のUSBケーブルを用意して、状況が改善するか確認しましょう。
【補足】コンセントが抜けていないか確認する
電源ユニットが故障していない場合でも、コンセントが抜けていれば電源ボタンを押してもパソコンが起動しない可能性があります。ノートパソコンであればバッテリーで起動できますが、デスクトップパソコンは起動できません。
パソコンの電源ケーブルは普段抜かないため、掃除やパソコンの移動などで抜けてしまっても気付かない可能性があります。本体と電源ケーブルの接続を確認した後は、コンセントとの接続確認を行いましょう。
電源ユニットの交換費用を比較
電源ユニットは、自分で交換する以外にもメーカーや修理業者への依頼などの方法があります。それぞれの費用は異なるため、価格を理解しておけば比較検討がしやすくなるでしょう。
自分での交換 |
6,500円〜16,000円 |
メーカー依頼(保証期間内) |
35,000円程 |
修理業者への依頼 |
23,000円〜30,000円 |
※金額は記事作成時のものです。
費用だけ見れば、自分で交換することがおすすめですが、時間がかかるうえにほかのパーツの取り外しも必要であり、初心者には難易度が高めです。
また、上記はメーカー保証期間内を想定した金額のため、保証期間が過ぎていればさらに費用がかかります。
このことから、費用面や自分で交換する手間を比較すると、修理業者への依頼がおすすめです。
電源ユニットを自分で交換する方法
電源ユニットを自分で交換する場合は、正しい手順を理解したうえで行いましょう。手順を理解しないまま進めてしまうと、誤ってほかのパーツを傷つけてしまう可能性があります。
ここでは、電源ユニットを自分で交換する方法を解説します。
- STEP1:周辺機器の接続を取り外す
- STEP2:カバーを取り外して接続を確認する
- STEP3:電源ユニットのケーブルを抜く
- STEP4:電源ユニット本体を取り外す
- STEP5:新しい電源ユニットを取り付けて接続を戻す
STEP1:周辺機器の接続を取り外す
電源ユニットを自分で交換するときは、はじめにケーブル類や電源などの周辺機器の接続を取り外しましょう。さらに、マウスやキーボードといった周辺機器も外しておきます。
ケーブル類を外したときは戻すときに混乱しないよう、どこに接続していたのか覚えておくか、わかるようにしておきましょう。
STEP2:カバーを取り外して接続を確認する
周辺機器を外したら、1〜2分待って放電が済んでからPCカバーを取り外しましょう。
電源ユニットからは複数のパーツにコネクタがつながっているため、どこに何が接続されているかを確認します。このとき、戻すときにわからなくならないよう、写真に残しておくと安心です。
なお、パソコンを横に寝かしておくことで作業が進めやすくなります。パソコンを傷つけないように、床にも布を敷いておきましょう。
STEP3:電源ユニットのケーブルを抜く
接続を確認した後は、電源ユニットにつながったマザーボード・CPU・SATA・グラフィックボードの補助電源に接続しているケーブルをすべて抜きます。ケーブル側にツメがある製品は押して取り外すことができますが、ツメを折らないように慎重に行いましょう。
また、ケーブルが抜けないときは、無理に引っ張るのではなく本体を押さえながらそっと抜きましょう。力ずくで抜いてしまうと、コードが断線したりほかのパーツが破損したりしてしまう可能性があります。
パソコンによってパーツが異なるため、マニュアルを見ながら作業すると安心です。
STEP4:電源ユニット本体を取り外す
ケーブルの接続がすべて取れたら、電源ユニットの本体を外しましょう。電源ユニットはネジで固定されている場合が多いため、ドライバーを使用することでスムーズに取り外せます。ネジは小さいため、無くさないように保管場所を事前に用意しておくと安心です。
電源ユニットを取り外す際に邪魔になるパーツがあれば、あわせて一緒に外しておきましょう。その際、慎重に作業を進めないと破損や接続不良につながるので注意しましょう。
なお、先ほどのステップで外したケーブルが邪魔になる場合は、ケーブルバンドで止めておくと作業が進めやすくなります。
STEP5:新しい電源ユニットを取り付けて接続を戻す
無事に古い電源ユニットが取り外せたら、新しい電源ユニットに外したケーブル類を取り付けます。事前に撮影しておいた写真を参考に、丁寧に取り付けていきましょう。
誤ったところに取り付けると、接続不良やパソコンが起動しない状況になるため、一つずつチェックすることが大切です。
さらに、作業中はケーブルがファンに当たらないように気を付けましょう。ケーブルバンドを使用している場合、一気に外すのはおすすめできません。一つずつ作業を進めることですっきりした状態を維持して作業が進められます。
すべての接続が戻せたら、PC本体に電源ユニットを固定してカバーを閉じましょう。
電源ユニットを交換するときの注意点
電源ユニットを交換するときは、事前に規格の確認や作業の進め方など、注意するべきポイントがあります。
ここでは、電源ユニットを交換するときの注意点を解説します。
- 交換する電源ユニットの規格を確認する
- マニュアルを見ながら慎重に行う
- ケーブルは混同しないように整理しておく
交換する電源ユニットの規格を確認する
電源ユニットを自分で交換するときは、持っているパソコンにあった規格のパーツを用意しましょう。メーカーによっては独自規格の電源ユニットを採用しているケースがあり、ネジやケーブルの配置が異なるかもしれません。
なお、既存の電源を下回るワット数の電源ユニットは基本的に使用しないため、購入時に間違えないようにしっかり確認しておきましょう。
独自規格の電源ユニットを使用した製品の場合は、ケースにネジ穴を開ける可能性もあります。
マニュアルを見ながら慎重に行う
電源ユニットの交換方法にマニュアルがある場合は、必ず確認しながら作業を進めましょう。電源ユニットの交換は複雑な作業のため、独自の判断で進めると故障につながる可能性があります。
とくに、コネクタは形状が酷似しているものが多く、接続を間違えると最悪の場合は火災が起きることも。接続するコネクタがわからなくなった場合は、無理に作業を進めるのではなく、修理業者に相談しましょう。
ケーブルは混同しないように整理しておく
電源ユニットの交換作業は、類似するケーブルを扱うため、混同しないように注意しましょう。とくに初心者だと、写真で記録していても作業を進めているうちにわからなくなってしまう場合もあるでしょう。
ケーブルをほかと混同させないためには、ケーブルバンドや結束バンドを使用して整理する必要があります。さらに、整理したケーブルがほかのパーツを傷つけないように注意することも大切です。
電源ユニット交換事例
電源ユニットを自分で交換するのは、ケーブルの混同やパーツを破損させるリスクがあり、おすすめできません。専門業者を利用することで、安全に電源ユニットが交換できます。
ここでは、ドスパラで電源ユニットを交換した事例を解説します。
- 事例1:電源ユニット交換後、起動しない
- 事例2:デスクトップPCの電源ユニット交換事例
- 事例3:電源ユニットから異音、起動ができなくなった
事例1:電源ユニット交換後、起動しない
OS(Windows)が起動した後に、負荷がかからない作業を行っていてもいきなり電源が落ちる現象が起きており、電源ユニット交換を行ったものの、その後起動しなくなったという事例です。
詳細診断の結果、電源ユニットに不具合があることが判明し、CPUへの電源供給動作に異常が見られたため、交換を行いました。
作業が完了した後は起動確認と動作確認を実施し、問題がなかったためパソコンを返却しています。
作業工賃 |
12,480円 |
パーツ代 |
19,980円 |
合計 |
32,460円 |
※価格は記事作成時のものです。
自作デスクトップパソコン修理、電源ユニット交換後、起動しない
事例2:デスクトップPCの電源ユニット交換事例
電源を入れると一瞬だけファンが回るという症状により、持ち込まれた事例です。
電源投入時に一瞬だけファンが回る場合、主に電源ユニットやマザーボードの故障が原因として考えられます。検証用の電源ユニットに交換して動作確認を行ったところ、正常に起動することを確認しました。
電源ユニットの故障と判断し、交換を実施し、動作確認のうえ返却しています。
作業工賃 |
11,000円 |
パーツ代 |
15,980円 |
合計 |
26,980円 |
※価格は記事作成時のものです。
パソコン修理 電源を入れると一瞬だけファンが回るデスクトップPCの電源ユニット交換事例 ドスパラ川崎店
事例3:電源ユニットから異音、起動ができなくなった
デスクトップパソコンの電源ユニットから異音が聞こえるようになり、電源がつかなくなったとのことで持ち込まれた事例です。
検証用電源ユニットをパソコンに組み込み、起動確認を実施した結果、正常に起動することを確認したため、電源ユニットの故障と判断したうえで交換を実施しています。
さらに、パソコンの内部にホコリが溜まっていたため、クリーニングとグリスの塗り直し、内部清掃基本コースを提案・対応しています。
作業終了後は、不具合が改善されたことを確認し、パソコンを返却しました。
作業工賃 |
17,780円 |
パーツ代 |
5,900円 |
合計 |
23,680円 |
※価格は記事作成時のものです。
デスクトップパソコン修理、電源ユニットから異音、起動ができなくなった
電源ユニットの交換はドスパラにお任せ
電源ユニットの交換は接続されたケーブルが多く、パソコンの専門的な知識が必要になるため、ぜひドスパラへご相談ください。
電源ユニットを自分で交換するのは手間や時間がかかるため、あまりおすすめできません。作業時にミスをすれば、さらなる故障の原因にもなりかねません。また、故障の原因が電源ユニットになければ、再度破損したパーツを探して修理する必要があります。
ドスパラは累計で20万台以上の修理実績があり、電源ユニットの故障かほかのパーツの破損かを的確に判断し、必要な対応が可能です。さらに、店舗は全国各地にあるためご自宅の近くの店舗で利用ができます。
持ち込む時間がなければ宅配引取や訪問サポートも可能です。まずはお気軽にご相談ください。
電源ユニットの交換は業者がおすすめ
電源ユニットの交換は、自分で行う場合はリスクが高いため、初心者には難易度が高いです。安全に作業を進めるのであれば、専門業者への依頼を検討しましょう。
電源ユニットの交換を依頼する業者に悩む場合は、ドスパラがおすすめです。豊富な修理実績をもとに的確に修理箇所を判断し、必要な提案を行います。
さらに、パソコンのクリーニングをはじめとした定期的なメンテナンスも可能なため、大切なパソコンを長く使用するためのお手伝いができるでしょう。