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グラフィックボードの故障の原因とは?適切な対策方法や前兆をわかりやすく解説

画面にノイズが出たことから、グラフィックボードの故障の前兆ではと不安を感じる人もいるのではないでしょうか。

パソコンのグラフィックボードは長期間の使用や物理的な衝撃によって壊れる可能性があり、違和感を覚えたら早めの交換がおすすめです。

この記事では、グラフィックボードの故障の症状や診断する方法を解説します。グラフィックボードの寿命を伸ばすコツも紹介しているため、長期的に安心して使用したい人は必見です。


目次[非表示]

  1. 1.グラフィックボードの故障の前兆や症状とは?
    1. 1.1.グラフィックボードの故障の前兆
    2. 1.2.グラフィックボードの故障の症状
  2. 2.グラフィックボードの故障で考えられる5つの原因
    1. 2.1.寿命による経年劣化
    2. 2.2.冷却効率の低下
    3. 2.3.物理的な衝撃による内部の破損
    4. 2.4.はんだ割れ
    5. 2.5.オーバークロックによる負荷
  3. 3.グラフィックボードの故障を診断する方法
    1. 3.1.デバイスマネージャーで診断
    2. 3.2.OSを再インストールする
  4. 4.グラフィックボードの寿命を伸ばすコツ
  5. 5.グラフィックボードの故障の対策方法
    1. 5.1.パソコン内部を掃除する
    2. 5.2.専門の業者にグラフィックボードの交換を依頼する
  6. 6.ドスパラのグラフィックボードの交換事例
    1. 6.1.事例1:異音が発生するPCのグラフィックボードを交換
    2. 6.2.事例2:グラフィックボードの増設でアップグレード
    3. 6.3.事例3:購入したグラフィックボードの取り付け
  7. 7.グラフィックボードの交換はドスパラにお任せ
  8. 8.グラフィックボードの故障原因を突き止めて適切な対処を


グラフィックボードの故障の前兆や症状とは?


グラフィックボードとは、パソコンの画面表示に関連するパーツです。グラフィックボードにはGPUという半導体チップを搭載しており、ゲームや高画質の動画を編集するときに役立ちます。

パソコンで高画質のゲームや動画を視聴しない場合は、必ずしもグラフィックボードは必要ありません。事務作業やインターネットの閲覧などが主な用途であれば、CPUに内蔵されたGPUの処理で十分な場合が多いです。

グラフィックボードを使用している場合は、故障の前兆が理解できることで早めの対応ができます。グラフィックボードが故障する前兆や症状を理解して、違和感を覚えたら修理に出すか考えましょう。

グラフィックボードの故障の前兆

グラフィックボードが故障するときは、以下のような前兆が起こります。

  • 画面にノイズが出る
  • パソコンがフリーズする
  • パソコンの動作が重い
  • グラフィックボードからキーンという異音がする
  • グラフィックボードから異臭がする
  • 3Dグラフィックがおかしい
  • マウスの反応が遅い
  • 冷却ファンの動きがおかしい

グラフィックボードが故障する前兆があっても、すぐに壊れるとは限りません。動作の重さや違和感を覚えたときも、そのまま使用すること自体は可能です。

しかし、グラフィックボードが故障すると電源容量が不足し、パソコンが急にシャットダウンすることもあります。大切なデータを編集していた場合は保存前に消えてしまう可能性があるため、なるべく早めに対処するほうが安心です。

グラフィックボードの故障の症状

グラフィックボードが故障すると、以下5つの症状が出る可能性があります。

  • パソコンが起動しない
  • 電源が落ちる
  • ブロックノイズが出る
  • 画面が乱れる
  • グラボが認識されない

グラフィックボードが故障すると、パソコンが起動するときに必要な処理が実行できず、起動自体ができなくなる可能性があります。起動していても、グラフィックボードからの映像出力がないため、画面に何も映らない場合もあるでしょう。

また、パソコンが動いていても、グラフィックボードが認識されない可能性も考えられます。ファンが動いているにもかかわらず、デバイスマネージャーを確認してグラフィックボードが認識されていないときは、故障を疑いましょう。

ただし、上記の症状はほかのパーツが故障している場合でも発生する可能性があるため、必ずしもグラフィックボードの故障とは言い切れません。


グラフィックボードの故障で考えられる5つの原因


グラフィックボードが故障する原因は、以下の5つが考えられます。

  • 寿命による経年劣化
  • 冷却効率の低下
  • 物理的な衝撃による内部の破損
  • はんだ割れ
  • オーバークロックによる負荷

当てはまる原因があるかを考え、故障しているパーツの特定や修理後のグラフィックボードを長持ちさせる方法として役立てましょう。

寿命による経年劣化

グラフィックボードの寿命は平均で約5年といわれているため、パソコンを長期で使用している場合、経年劣化で故障した可能性が考えられます。グラフィックボードの内部にある電子部品や素材が老朽化してしまうため、できる対策は比較的少ないでしょう。

しかし、使用頻度が低くても、経年劣化によりグラフィックボードが故障する可能性は考えられます。

5年以上使用しているパソコンの動作に違和感を覚えた場合は、経年劣化による故障を疑いましょう。

冷却効率の低下

パソコンの使用環境が悪ければ、冷却効果が低下してグラフィックボードが破損する可能性が考えられます。埃が溜まりやすい場所や、高温多湿な環境でパソコンを使用している場合、グラフィックボードの冷却ファンやヒートシンクに大きな影響を与えるでしょう。

埃がグラフィックボードの冷却ファンやヒートシンクに溜まると、内部の温度管理が適切にならず、過熱や故障が起きて性能が低下する可能性があります。

定期的な清掃を行っていない場合、グラフィックボード内に埃が溜まっていないか確認しましょう。

物理的な衝撃による内部の破損

落下をはじめとした物理的な衝撃をグラフィックボードに与えた場合は、内部が破損してしまう可能性があります。

とくに内部の半導体チップやコンデンサ、はんだ接着部が損傷すると、グラフィックボード全体の故障につながることがあります。

ノートパソコンは持ち歩く場面が多いため、落下させたつもりがなくても置いたときの衝撃やカバンを倒すと壊れてしまうことも。パソコンは精密なパーツで構成されているため、落下させた場合はグラフィックボード以外の破損も考えられるため取り扱いには注意しましょう。

はんだ割れ

経年劣化や異常な高温などの物理的なストレスによって、パーツを固定しているはんだが
割れてしまう可能性があります。ほかにも、使用環境を急激に変えることではんだ割れが起きる場合があります。

ただし、はんだ割れは製造時の微細な欠陥の可能性もあるため、必ずしも使用方法が原因とは限りません。しかし、はんだ割れは自分での修理が難しいため、専門業者へ依頼しましょう。

オーバークロックによる負荷

オーバークロックとは、CPUやGPUの性能を本来の規格以上のものへと高め、パソコンの処理能力を上げて動作をしやすくすることです。オーバークロックにより、グラフィックボードが故障する可能性もあります。

オーバークロックは買い替えずにパソコンの性能が高まるものの、他パーツへの負荷が上がり、破損する可能性が高まります。

また、オーバークロックでグラフィックボードが破損した場合は保証が受けられないことも多く、修理は実費になります。


グラフィックボードの故障を診断する方法


パソコンは多くのパーツから構成されているため、症状だけでは原因を特定するのは難しいでしょう。ここからは、グラフィックボードの故障を診断する方法を解説します。

  • デバイスマネージャーで診断
  • OSを再インストールする

なお、グラフィックボードが故障した際は取り外しを推奨しているサイトもありますが、ほとんどの場合でメーカー保証の対象外となるためおすすめできません。グラフィックボードの故障が判明したら、専門業者へ依頼することを検討しましょう。

デバイスマネージャーで診断

パソコンの画面が表示される場合は、デバイスマネージャーで診断することが可能です。

デバイスマネージャーを使用してグラフィックボードの故障を診断する際は、以下の手順で行いましょう。

  1. Windowsの検索ボックスに「コントロールパネル」と入力
  2. 「コントロールパネル」をクリック
  3. 「システムとセキュリティ」をクリック
  4. 「システム」をクリック
  5. 「関連設定」にある「デバイスマネージャー」をクリック
  6. 「ディスプレイアダプター」をダブルクリック
  7. 調べたいグラフィックボードを選択して右クリック
  8. 「プロパティ」をクリック
  9. 「デバイスの状態」欄を確認

状態の部分にエラーが表示されているときは、グラフィックボードの故障が考えられます。

OSを再インストールする

グラフィックボード自体にエラーが発生していない場合は、ほかのソフトウェアが原因でパソコンの動作が遅くなっている可能性があります。どうしても原因がわからないときは、OSを再インストールすることで改善する場合もあるでしょう。

通常、OSを再インストールするとパソコンが初期化状態され出荷時の状態に戻るため、データや保存しているソフトウェアがすべて消去されます。実施するときは最終手段として行い、あらかじめバックアップもとっておきましょう。

なお、OSを再インストールしても解消されない場合はハードウェア側の故障が考えられ、グラフィックボードが原因である可能性が高くなります。


グラフィックボードの寿命を伸ばすコツ


グラフィックボードの寿命を伸ばすためには、日頃から使用する環境への配慮や定期的なメンテナンスが大切です。

とくに、パソコンを日常的に使用する人の場合は、内部の清掃を行う日を決めておくことで、グラフィックボード内に埃が溜まりにくくなり、冷却効果の低下が避けやすくなります。

また、パソコンを使用するときは衝撃が起きないよう丁寧に扱うことで、グラフィックボード以外のパーツが破損する心配も減らせるでしょう。

なお、パソコンの動作を軽くしたいからといって、不用意にオーバークロックしないことも大切です。オーバークロックをすればグラフィックボードの負荷がかかるだけでなく、ほかのパーツが故障する可能性も高くなります。


グラフィックボードの故障の対策方法

グラフィックボードの故障が疑われるときは、修理や交換をする前にできることを知っておけば、症状が改善する可能性があります。グラフィックボードは自分での修理が難しいため、何ができるのか理解したうえで行動に移すと安心です。

ここからは、グラフィックボードの故障が疑われるときにできる対策方法を解説します。

  • パソコン内部を掃除する
  • 専門の業者にグラフィックボードの交換を依頼する

パソコン内部を掃除する

埃の蓄積やヒートシンクが原因の場合は、パソコン内部を清掃することで症状が改善される可能性があります。ただし、パソコンは精密機械のため、内部を掃除するときはほかのパーツに損傷を与えないよう注意しましょう。

内部の清掃を行う場合でも、自分では不安を感じるのであれば、プロに依頼する方法もあります。

専門業者のクリーニングサービスは、内部のパーツを外して手の届かない部分まで清掃が可能になり、グラフィックボード以外の不具合が発生する可能性も減らせます。


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専門の業者にグラフィックボードの交換を依頼する

グラフィックボードが原因でトラブルが発生しているのであれば、専門業者に依頼してグラフィックボードの交換を依頼しましょう。

自分でグラフィックボードを交換する方法もありますが、専門的な知識と技術が必要であり、リスクもあることからおすすめできません。

パソコンの不具合は、グラフィックボード以外が原因の可能性も多くあります。プロに依頼することで、グラフィックボード以外に原因があった場合でも特定が可能で、すぐに対処してもらえます。

プロに依頼するのは費用がかかると不安を感じる場合でも、すぐに原因の特定・改善を見込めるほうが安全で経済的だといえるでしょう。


ドスパラのグラフィックボードの交換事例

専門業者に依頼する場合は、どのような作業が行われるのか、かかる費用を想定しておくことで依頼しやすくなります。

ここからは、ドスパラにご依頼いただいたグラフィックボードの交換事例を解説します。

  • 事例1:異音が発生するPCのグラフィックボードを交換
  • 事例2:グラフィックボードの増設でアップグレード
  • 事例3:購入したグラフィックボードの取り付け

事例1:異音が発生するPCのグラフィックボードを交換


ゲーム中にグラフィックボードのファンに異音が発生し、ゲームが落ちることから持ち込まれた事例です。

検証用グラフィックボードを取り付けて動作試験を行ったところ、問題なく動作したことを確認しました。詳細な診断を行い、ファンの軸が破損していることが判明したため、グラフィックボードを交換して対応を終了しています。

作業工賃

11,000円

パーツ代

43,340円

合計

54,340円

※価格は記事作成時のものです。

パソコン修理 ゲーム中に異音が発生するデスクトップPCのグラフィックボード交換事例 ドスパラ新潟店

事例2:グラフィックボードの増設でアップグレード


ゲームをしたいとのことで、デスクトップパソコンのグラフィックボードを増設してほしいと持ち込まれた事例です。

用途をヒアリングし、パーツの選定やパソコンの状態確認を実施しています。増設するためのスロットの有無や電源容量、補助電源コネクタに余裕があるかを確認し、増設可能と判断して作業を開始しました。

さらに、増設後はクリーニングをご依頼されたため、実施してお返ししています。

作業工賃

8,500円

パーツ代

26,800円

合計

35,300円

※価格は記事作成時のものです。

ガレリア デスクトップ、グラフィックボードの増設でアップグレード

事例3:購入したグラフィックボードの取り付け


店舗にて購入したグラフィックボードを取り付けて、デスクトップパソコンのアップグレードをご希望された事例です。

取り付け作業の前にパソコンの状態をみて、動作や相性などに異常がないことを確認したため作業可能と判断しました。

作業完了後は動作確認を実施し、とくに異常がないことを確認したうえで、パソコンを返却しています。

作業工賃

14,480円

パーツ代

71,800円

合計

86,280円

※価格は記事作成時のものです。

ガレリア アップグレード、セーフティーサービス加入でグラフィックボードの交換工賃無料


グラフィックボードの交換はドスパラにお任せ


グラフィックボードの故障、または動作を早くするために増設したい場合は、ドスパラへご相談ください。ドスパラは累計20万台以上の修理実績があり、全国各地の修理店舗にはパソコンの専門知識が豊富なスタッフが在籍しています。

近くの店舗に持ち込みができ、最短即日で修理対応も可能です。パソコンを使用する機会が多くお急ぎの場合は、お力になれる可能性が高いでしょう。

グラフィックボードのアップグレードを行う場合は、用途に合わせたパーツ選定も可能です。もちろんご自身で希望するグラフィックボードがあれば要望は伺えるため、一度ご相談ください。

ドスパラでグラフィックボードをアップグレードして、データはそのままに性能をアップさせましょう。

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グラフィックボードの故障原因を突き止めて適切な対処を

パソコンの画面にノイズが出たときや、グラフィックボードから異音・異臭がするときは、グラフィックボードの故障を疑いましょう。

グラフィックボードは自分での修理が難しいため、トラブルや問題が起きたときは早めに専門業者への依頼がおすすめです。

ドスパラでは、グラフィックボードの交換だけでなくアップグレードやほかの故障部位の点検も可能です。グラフィックボード以外に原因がある場合も発見できるため、ぜひご相談ください。

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