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マザーボードの電池交換方法を解説!寿命のサインや注意点も完全網羅


パソコンの時計が狂ったり起動時にエラーが起きたりして、マザーボードの電池が切れているのではと気になる人もいるのではないでしょうか。

マザーボードの電池交換は自分でできるものの、注意点を理解しないと故障につながる可能性もあります。

この記事では、マザーボードの電池が切れているときの症状や自分で交換する方法を解説します。交換する際の注意点も解説するため、実践する前に知識を身に付けておきましょう。


目次[非表示]

  1. 1.マザーボードの電池の役割や種類
    1. 1.1.マザーボードの電池は2種類
  2. 2.マザーボードの電池切れの主な症状は?
    1. 2.1.時計が狂う・リセットされる
    2. 2.2.起動時にエラー画面が表示される
    3. 2.3.起動時に画面がフリーズする
    4. 2.4.OSの起動が不安定
    5. 2.5.パソコンから異音がする
  3. 3.マザーボードの電池を自分で交換する方法
    1. 3.1.STEP1:パソコンの周辺の電源やケーブルを抜く
    2. 3.2.STEP2:パソコンのケースを取り外す
    3. 3.3.STEP3:電池の種類を確認して交換する
    4. 3.4.STEP4:ケースを元に戻して設定を確認する
  4. 4.マザーボードの電池を交換する際の注意点
    1. 4.1.静電気対策を行う
    2. 4.2.電池やマザーボードのケースは無理に取り外さない
    3. 4.3.BIOSの再設定が必要になることも
  5. 5.それでも症状が改善しない場合は?
    1. 5.1.CMOSクリアを行う
    2. 5.2.他パーツの故障を疑う
  6. 6.マザーボードに関する修理・交換はドスパラにお任せ
    1. 6.1.ドスパラのマザーボード電池交換事例
  7. 7.マザーボードの電池交換は慎重に!


マザーボードの電池の役割や種類


マザーボードにはCMOSを保持するためのボタン電池が設置されています。マザーボードに電池があるのは、電源が切れた際、パソコンのBIOSやUEFIの設定情報が消失しないように保存しておくためです。

BIOSやUEFIは、パソコンを起動するときにハードウェアのチェックやOSの読み込みを行っており、パソコンが動くために必要な基本的な動作を制御する重要なシステムです。

このことから、マザーボードの電池が切れると、パソコンが正常に動作しない可能性があります。

マザーボードの電池は2種類

マザーボードに使用されている電池の種類は、CR2032とBR2032の2種類で、主に使用されるのは「CR2032」です。

ただし、パソコンによっては規格が異なる可能性もあります。誤って規格外の電池を交換すると、誤作動が起きたり短期間で電池が消耗したりする場合があるため注意しましょう。

また、ボタン電池がすぐに手に入る環境にない場合は、予備を購入しておくことで何かあったときにすぐ交換できます。


マザーボードの電池切れの主な症状は?

マザーボードの電池は、パソコンの使用量やメーカーによっても異なるものの、平均寿命は約3〜4年です。

マザーボードの電池が切れたときに、発生しやすい症状を理解しておくことで、違和感を覚えたときすぐに交換できます。

ここでは、マザーボードの電池切れ時の症状を5つ解説します。

  • 時計が狂う・リセットされる
  • 起動時にエラー画面が表示される
  • 起動時に画面がフリーズする
  • OSの起動が不安定
  • パソコンから異音がする

時計が狂う・リセットされる

マザーボードの電池切れが起きたときに、とくにわかりやすい症状がパソコンの時計がおかしくなることです。時計の時間が正しくない、また時間がリセットされたときは、マザーボードの電池切れを疑いましょう。

なお、パソコンの時計にトラブルが発生したときは、いきなりマザーボードの電池を交換するのではなく、まず再起動をするのがおすすめです。再起動後も症状が解決しなければ交換しましょう。

起動時にエラー画面が表示される

マザーボードの電池が切れている場合、パソコンを起動したときに「CMOS Battery State Low」「CMOS Checksum Error」「CMOS Battery Failure」などのメッセージが出る可能性があります。

メッセージが出た場合は、起動画面に進まなくなることがほとんどです。この症状が出た際は、パソコン操作ができないため、なるべく早めにマザーボードの電池を交換しましょう。

起動時に画面がフリーズする

起動時にBIOS/UEFI画面でフリーズして動かなくなるときも、マザーボードの電池切れが疑われます。フリーズまでいかなくても、起動に時間がかかる場合は、マザーボードの電池切れの可能性があります。

BIOS/UEFI画面でフリーズする場合は、焦って設定を変更するとトラブルにつながるかもしれません。マザーボードの電池を交換しても症状が改善されない場合は、ほかの原因を考えましょう。

OSの起動が不安定

パソコンの電源をつけてもOSが起動しないときは、マザーボードの電池が切れているかもしれません。

パソコンを起動するときは、マザーボードに搭載されているBIOSやUEFIなどのファームウェアを利用してOSの読み込みを行います。しかし、マザーボードの電池が切れると、BIOSやUEFIの設定がリセットされる可能性があり、その結果、OSの起動が不安定になることがあります。

OSが起動しない焦りから買い替える人もいるかもしれませんが、まずはマザーボードの電池を交換してみて、症状が改善するか試してみましょう。

パソコンから異音がする

マザーボードの電池が切れていると、BIOSやUEFIが警告を知らせるために、ビープ音がなります。ビープ音の種類はBIOSとUEFIによって異なるため、使用している機器の音を確認しましょう。

ビープ音の種類は購入した説明書に記載されている可能性が高く、実際に照らし合わせることで原因が判明します。マザーボードの電池切れが原因ではないときは、音に合わせた対応をしましょう。

また、パソコンから異音がする原因は複数あるため、悩んだときは異音の理由をチェックして、修理を依頼するか検討しましょう。


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マザーボードの電池を自分で交換する方法

マザーボードの電池交換は、「自分で交換する」か「修理業者に依頼する」の2種類です。しかし、なるべく費用を抑えたい人であれば、自分で交換する方法をおすすめします。

ここでは、マザーボードの電池を自分で交換する手順を解説します。

  • STEP1:パソコンの周辺の電源やケーブルを抜く
  • STEP2:パソコンのケースを取り外す
  • STEP3:電池の種類を確認して交換する
  • STEP4:ケースを元に戻して設定を確認する

STEP1:パソコンの周辺の電源やケーブルを抜く

マザーボードの電池を交換するときは、事前準備としてパソコンの電源を切り、周辺のケーブル類を抜いておきましょう。パソコンの電源を消さずに作業したり、ケーブルを接続したままにしたりすると、感電や本体の破損につながる可能性があります。

なお、マザーボードは静電気に弱いため、データの破損を防ぐために体の静電気を逃がしておく必要があります。体の静電気を逃がすときは、ほかの金属製品に触れましょう。

また、ノートパソコンを利用しているときはバッテリーも外しておくことで、感電するリスクを減らせます。

STEP2:パソコンのケースを取り外す

電源を落としてケーブル類を抜いたら、パソコンのケースを取り外しましょう。ケースはネジで固定されているため、ドライバーを使用して開ける必要があります。固定に使用されているネジは小さいことも多く、紛失を避けるために保管場所を決めておくと安心です。

なお、デスクトップパソコンの場合はカバーを外すとパーツが数多くあるため、内部の埃やほかのパーツなど余計な場所に触らないよう注意しましょう。

パソコンの内部をあわせて掃除する際は、静電気防止手袋やエアダスターなどを使用して、慎重に作業を行ってください。

STEP3:電池の種類を確認して交換する

マザーボードの電池を交換するときは、事前に説明書で使用されている電池を確認しておき、購入まで済ませておきましょう。

マザーボードから電池を外すときは、ツメの部分を押さえると簡単に取り外せます。指で取れないときは、マイナスドライバーや定規をボタンの下に入れて外せないか試してみてください。

取り出した電池と用意した電池の型番を確認し、問題がなければ新しいものを設置しましょう。ボタン電池にはプラスとマイナスの向きがあるため、間違えないよう注意が必要です。

取り付けるときはパチンッと音がするため、問題ないと判断してから次の作業に移ります。

STEP4:ケースを元に戻して設定を確認する

交換作業が終了したら、取り外したネジを元の場所に留め直し、ケースを元に戻して設定を確認しましょう。

パソコンを元通りに組み立てた後は、起動してBIOSやUEFIの設定画面を開きます。時刻や日付などを再設定して、正常に動くかをチェックしましょう。

もしマザーボードの電池を交換しても症状が改善しない場合は、別の原因があるため専門業者へ依頼することです。

パソコンの組み立てや交換に慣れていない初心者がそのまま修理しようとすると、思わぬトラブルが発生するかもしれません。


マザーボードの電池を交換する際の注意点

マザーボードの電池を交換するときは、静電気についてや電池の取り外し方など注意するべきことがあります。理解しないまま作業を進めるとパソコンを壊してしまう可能性があるため注意しましょう。

ここでは、マザーボードの電池を交換する際の注意点を解説します。

  • 静電気対策を行う
  • 電池やマザーボードのケースは無理に取り外さない
  • BIOSの再設定が必要になることも

静電気対策を行う

マザーボードは静電気に弱いため、対策しないまま作業を開始することで故障の原因になる可能性があります。マザーボードの電池を交換するときは、静電気防止手袋をはじめとした静電気グッズを活用しましょう。

電池やマザーボードのケースは無理に取り外さない

マザーボードの電池交換に挑戦したものの、ケースや電池などがなかなか取り外せないときがあるかもしれません。その場合は、力ずくで作業を進めるのではなく、専門業者への依頼を考えましょう。

万が一取り外すときに力が入ってしまい破損すれば、パソコンの電源がつかなくなる可能性があります。今以上に状況を悪化させないためにも、取り外し作業は慎重に行いましょう。

BIOSの再設定が必要になることも

マザーボードの電池を交換した後は、自動的にCMOSクリアが実施されます。マザーボードから供給されている電気がなくなり、BIOSやUEFIなどのデータが維持できず、リセットされるのです。

その場合、CMOSクリア後にBIOSの再設定が必要になるため、確認してやり方を調べておきましょう。

ただし、マザーボードの電池を抜いてすぐは内部に電気が多少残るため、すぐにはCMOSクリアは実施されません。確実にCMOSクリアを行いたい場合は、マザーボードから電池を外してしばらく放置しましょう。


それでも症状が改善しない場合は?

マザーボードの電池切れを疑って行動したものの、症状が改善しない場合もあるはずです。その際の対応方法を理解しておくことで、焦らずに次の作業に進められます。

ここからは、マザーボードの電池を交換しても症状が改善しないときの対策を解説します。

  • CMOSクリアを行う
  • 他パーツの故障を疑う

CMOSクリアを行う

マザーボードの電池を交換しても症状が改善されないときは、CMOSクリアを試してみましょう。CMOSクリアを行うことでBIOSの設定情報がリセットされるため、正常に動作する可能性があります。

CMOSクリアを実施するときは、下記2つの方法を実施しましょう。

  • 数分間放置する
  • ジャンパやランドのショート

パソコンは電源を落とし、ケーブルを外してから業務が開始されます。そのため、ケーブルを外してから15分ほど経ってから作業を開始することで、放電させることが可能です。

また、それでも症状が改善されないのであれば、ジャンパピンやランドをショートさせる方法を試しましょう。この方法を使用する際は、マザーボードに傷をつけないよう十分に注意が必要です。

他パーツの故障を疑う

マザーボードの電池交換を実施しても、症状が改善されず困っている場合は、ほかのパーツが原因の不具合かもしれません。たとえば、メモリの接触不良やハードウェアの不具合によって、類似のトラブルが発生する可能性があります。

接触不良が原因のときは、メモリ端子周辺を掃除することで解決できる可能性が多いでしょう。

ただし、ほかのパーツが原因の場合は、パソコンの初心者が一人で修理するのは知識もスキルも足りない可能性が考えられます。無理に自分で修理を考えるのではなく、プロの修理業者を利用することでパソコンを無傷で修理できるでしょう。


マザーボードに関する修理・交換はドスパラにお任せ


マザーボードに関する修理や電池の交換を考えているときは、ドスパラにご依頼ください。ドスパラは累計約20万台以上の修理実績があり、安心して大切なパソコンの修理が可能です。

また、店舗は全国各地にあるため、なるべく近い店舗を選べます。店舗へ足を運べば送料も発生しないため、費用を下げることが可能です。

パソコンのトラブルは、必ずしもマザーボードが原因とは限りません。ドスパラであれば、依頼者の方の情報をもとに原因を考え、見つけられる可能性が高まります。パソコンの修理で悩みがある場合は、まずは担当者に聞いてみましょう。

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ドスパラのマザーボード電池交換事例


パソコンの稼働中にガンガンという異音が発生し、持ち込まれた事例です。

異音の原因を調査したところ、CPUクーラーの高速回転時にフレームと接触していることが確認されたため、CPUクーラーを交換しました。

返却時は、お客様のご希望によりパソコン内部のクリーニング を実施しています。さらに、パソコンを購入してから長いため、トラブル予防措置としてマザーボードのCMOS電池を交換しました。

すべての作業完了後、正常に動作することを確認し返却しています。

作業工賃

11,000円

パーツ代

6,980円

パソコンクリーニング まんぞくコース

6,500円

マザーボード電池交換(電池代込)

1,650円

合計

26,130円

※価格は記事作成時のものです。

パソコン修理 稼働中に異音が発生するデスクトップPCのCPUクーラー交換事例 ドスパラ大阪・なんば店


マザーボードの電池交換は慎重に!

マザーボードの電池交換は、パソコン初心者でも手順を理解していれば実行できる比較的簡単な作業です。しかし、慎重に行わなければほかパーツの破損やトラブルにつながります。

さらに、マザーボードは静電気にも弱いため、作業前に静電気を逃したり静電気防止グッズを使用したりすることも欠かせません。

マザーボードの電池交換が難しいときや、症状が改善されない場合は、ドスパラにご相談ください。症状の原因がマザーボードなのかも踏まえて、あらゆる側面から確認して改善ができるでしょう


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