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自作PCのメリット・デメリットとは?初心者向けにわかりやすく解説

自作PCに興味があっても、メーカー製品とは何が異なるのか、組み立てるときの注意点が気になる人も多いのではないでしょうか。

自作PCは自由度が高いメリットがありますが、時間や手間がかかったり専門知識が必要だったりと、デメリットもあります。これらを理解しないまま自作を始めてしまうと、パーツを購入してから後悔することも。

この記事では、自作PCのメリット・デメリットを解説します。メーカー製品やBTOパソコンとの違いを理解したうえで自作PCを検討しましょう。


目次[非表示]

  1. 1.自作PCとは
    1. 1.1.メーカー製品やBTOパソコンとの違いは?
  2. 2.自作PCの7つのメリット
    1. 2.1.高いカスタマイズ性
    2. 2.2.コストパフォーマンスの高さ
    3. 2.3.自分でメンテナンスができる
    4. 2.4.最新の高性能パーツを取り付けられる
    5. 2.5.使用しないパーツは売却できる
    6. 2.6.パーツ保証を個別に受けられる
    7. 2.7.パソコンに関する知識とスキルの向上
  3. 3.自作PCの4つのデメリット
    1. 3.1.手間と時間がかかる
    2. 3.2.パソコンの専門知識が必要
    3. 3.3.メーカー製品やBTOよりコストが高くなる場合もある
    4. 3.4.トラブル時に保証が受けられない
  4. 4.ドスパラの自作PC組み立て代行・修理の事例
    1. 4.1.事例1:簡易組立代行とマザーボードの交換
    2. 4.2.事例2:要望に応えた高品質パソコンの組み立て代行
    3. 4.3.事例3:持ち込みパーツを使っての組み立て代行
  5. 5.自作PCの組み立て代行や修理はドスパラにお任せ
  6. 6.自作PCはメリットが豊富!トラブルも安心


自作PCとは

自作PCとは、名前の通り自分でパソコンのパーツを選び、組み立てて使用するパソコンのことです。

一般的に、パソコンを使用する人の多くはメーカーが販売する既製品を購入しますが、スペックは自由に決められません。一方、自作PCはCPUやメモリなどのパーツを自分好みに決められるので、性能の自由度が増します。

それだけでなく、予算もリーズナブルに抑えられる場合もあります。パソコンの購入は大きな買い物です。納得いく価格で満足な製品が欲しいときは、自作PCの選択がおすすめです。

メーカー製品やBTOパソコンとの違いは?

パソコンを購入するときは、一般的にメーカー製品を選ぶ人が多い傾向にあります。

メーカー製品とは、メーカーがすでに組み立てたパソコンのことです。家電量販店で販売しているパソコンの多くがメーカー製品となっています。販売時には初期設定が完了しているため、必要なときに購入すればすぐに使用できる点が魅力です。

一方、BTOパソコンは、購入者の注文を受けてから組み立てられるパソコンです。メーカー製品とは異なり、パーツ構成を自分で選べるため、カスタマイズ性が高くなっています。ただし、手元に届くまでには時間がかかるため、いますぐ必要という場面ではおすすめできません。

こちらの記事ではBTOパソコンについて解説しているため、ぜひ参考にしてください。


  BTOパソコンとは?選び方から注文方法まで詳しく解説|パソコン通販のドスパラ【公式】 BTOパソコンならゲーミングPCのドスパラ!BTOとは「Build To Order」の略で受注生産という意味です。カスタマイズの選び方はもちろん、ご注文方法・サポートまでご紹介します。既製品よりも幅広いカスタマイズが可能なドスパラのパソコンを是非ご検討ください。 https://www.dospara.co.jp/5info/cts_bto.html

この両者とも違うのが自作PCです。パーツを自由に選べる点はBTOパソコンと近いのですが、保証の有無や手軽さが異なります。一からモノづくりをすることが好きな人であれば、自作PCの作業は楽しめるでしょう。


自作PCの7つのメリット


自作PCには高いカスタマイズ性やコストパフォーマンスなどの、メーカー製品よりも優れている点が7つあります。

  • 高いカスタマイズ性
  • コストパフォーマンスの高さ
  • 自分でメンテナンスができる
  • 最新の高性能パーツを取り付けられる
  • 使用しないパーツは売却できる
  • パーツ保証を個別に受けられる
  • パソコンに関する知識とスキルの向上

どのような点が優れているのかを理解して、自作するかを考えましょう。

高いカスタマイズ性

自作PCは自分でパソコンのパーツ構成を決定できます。スペックだけでなく、ケースをはじめとした外観まで予算に合わせて自分好みに製作できます。

とくに、メーカー製品では好みの外観のパソコンが希望するスペックを備えているとは限りません。たとえば、自作PCであればLEDを搭載したパーツを利用することで、暗闇で光るゲーミングPCのような外観のパソコンを製作することも可能です。

スペックだけでなく外観も好みのパソコンを製作できれば、愛着のある1台を常に使用でき、満足度も高まる可能性があります。また、自作PCのカスタマイズも自分でできるため、パソコンのアップグレードが容易になるでしょう。

コストパフォーマンスの高さ

自作PCは、同じスペックのメーカー製品を購入するよりもコストパフォーマンスに優れている可能性があります。

メーカー製品では、パソコンのランクによって使用されるパーツが決まっています。そのため、一部のスペックを高性能にしたい場合で、スペックを重視しないパーツも高価なものになりがちです。

一方で、自作PCであれば目的や用途に合わせてパーツを選べるため、オーバースペックになる心配がありません。必要なパーツに重点的にコストをかけられるため、不要な費用がかからない点がメリットです。

ただし、直販主体のPCメーカーやショップブランドの製品はスケールメリットでかなり安い値段で販売されている場合もあります。気になる場合は、パーツを購入する前に、必要なスペックの製品の価格を確認しておきましょう。

自分でメンテナンスができる

自作PCを使用している場合、組み立てから自分で行っている分、トラブルが起きたときもスムーズにメンテナンスができるでしょう。パーツ単体の破損であれば該当部分を交換するだけで修理ができ、費用も最低限で済みます。

メーカー製品を自分で修理してしまうと、保証が受けられなくなったり、構造を理解していないことからかえって状況を悪化させてしまったりする可能性があります。

大切なパソコンを長く使用するためにも、メーカー製品に問題が起きたときはプロの修理業者への依頼が安全です。

最新の高性能パーツを取り付けられる

パソコンのパーツは進化が目覚ましいものの、メーカー製品を使用している場合は個別で交換することは簡単ではありません。

しかし、自作PCであればパーツ単位での交換ができるため、最新の高性能パーツが発売された場合は、本体を買い替えなくても使用が可能です。

人によっては、発売されたばかりの高性能なパーツや最新技術をいち早く試したいと考える人もいるでしょう。自作PCの場合、パーツの発売日に購入して搭載すれば、メーカー製品を利用している人よりも早く試せます。

使用しないパーツは売却できる

自作PCでは、パソコンのアップグレードを行う際に古いパーツが余ってしまいます。しかし、余ったパーツはそのまま破棄するのではなく、オークションやパソコン専門の店舗で売却が可能です。

パソコンのパーツは幅広い需要があるため、古いパーツでも買い手が見つかることは少なくありません。とくに、希少性の高いパーツであれば、購入時よりも高額で売却できる可能性があります。

なお、パーツによっては高額パーツを使用したパソコンをそのまま売却するよりも、パーツ単体での売却するほうが手元に残る金額が多くなる場合もあります。

パーツ保証を個別に受けられる

自作PCはパーツごとに保証が受けられるため、トラブルが起きた場合にも新しいパーツが手元に届き、自分で交換が可能です。修理に時間がかからず、交換するだけですぐにパソコンが使用できます。

メーカー製品を購入した場合は、不具合が起きているパーツが明確な場合でも自分で修理ができず、パソコン本体をメーカーに送る必要があります。すぐにパソコンを使用したい理由がある場合、別の機種を購入しなければなりません。

ただし、自作PCはパーツごとの保証が可能な分、保証書の保管に注意が必要です。故障したタイミングが保証期間内かも確認しておきましょう。

パソコンに関する知識とスキルの向上

自作PCを組み立てることで、内部の構造やSSDをはじめとしたパーツへの知識が身に付きます。OSやドライバのインストールによりパソコンのセットアップ方法も理解でき、パソコンがどのように動作しているのかが明確になります。

それだけでなく、パーツごとの役割やパソコンの動作に必要なソフトウェアが理解できるため、急に電源が落ちるトラブルやパーツの故障が起きたときにも原因が想定しやすくなるでしょう。その結果、落ち着いて対応ができ、早期の解決が可能になります。

また、次回以降にメーカー製品を購入する場合でも、OSや必要なソフトのインストールが自分でできるようになるため、不必要なソフトを購入する費用がかかる心配がありません。


自作PCの4つのデメリット

自作PCにはメーカー製品にはないメリットが数多くあるものの、手間がかかり専門知識が必要などのデメリットも存在します。デメリットを理解しないまま製作を始めてしまうと、途中で挫折してしまい費用が余計にかかる可能性があるため注意しましょう。

ここでは、自作PCの4つのデメリットを解説します。

  • 手間と時間がかかる
  • パソコンの専門知識が必要
  • メーカー製品やBTOよりコストが高くなる場合もある
  • トラブル時に保証が受けられない

手間と時間がかかる

自作PCは、パーツを用意してから実際に組み立てる必要があるため、時間や手間がかかる傾向にあります。やり方を調べていたとしても、予期せぬトラブルや使用できないパーツが発生することもあるため、初心者だと混乱してしまうかもしれません。

場合によっては、パーツを破損させてしまい、追加で購入が必要になる可能性もあります。

さらに、自作PCはパソコンが起動する際に必要なソフトウェアのインストールが必要です。インストールしたソフトを最新の状態に更新する必要もあり、組み立てが終わったらすぐに使えるわけではありません。

パソコンの専門知識が必要

自作PCはパーツ選びから組み立てまでを1人で行うため、パソコンの専門知識が欠かせません。知識がないまま準備を始めれば、必要なパーツが足りずにパソコンが起動しなかったり、組み立てたパソコンを壊してしまったりする可能性があります。

とくに、パーツごとの知識を要していなければ、故障や不具合が起きたときに原因の究明ができません。「せっかく組み立てたのに動かない」という状態になり、解決できない可能性があります。

パーツごとの役割を理解したうえで作業を進めなければ、製作にかけた時間や手間が無駄になってしまう場合もあるでしょう。

メーカー製品やBTOよりコストが高くなる場合もある

自作PCはスペックの自由度が高い分、予算を考えずにパーツを購入してしまうとメーカー製品やBTOパソコンよりコストが高くなる場合があります。

近年は円安の影響もあり、輸入品の価格が高騰しているため、パーツ自体の値段が高くなっています。パーツによっては、国内で入手ができないものもあるため、諦めてほかのパーツを使用しなければいけない場合もあるでしょう。

このように、コスト面をメリットと考えて自作PCを選ぶ場合は、「本当にお得なのか」をよく考える必要があります。パーツごとの合計金額とBTOパソコンの価格を比較して、後悔のない選択かを判断しましょう。

トラブル時に保証が受けられない

自作PCには、メーカー製品やBTOパソコンでは得られるトラブル時の保証が受けられません。パーツごとの保証はあるものの、パソコン自体に保証がついているわけではないため、トラブルが発生したときは自分で原因を究明・対処する必要があります。

メーカー製品のパソコンを購入している場合は、不具合が起きたときに電話一本で対応してくれる可能性があります。しかし、自作PCは自分で対処する必要があるため、時間も手間もかかるでしょう。

たとえば、画面が映らないトラブルの場合、グラフィックボードやマザーボードの故障が原因に考えられます。どちらを交換すれば直るのかはそれぞれ交換・修理してみなければわかりません。


ドスパラの自作PC組み立て代行・修理の事例

自作PCの組み立てが完了したものの、パソコンの電源がつかなかったり動作に不具合がでたりする可能性があります。自分で解決するのが難しい場合は、パソコン修理業者を利用することも考えましょう。

パソコン修理業者は専門知識を持つスタッフが在籍しているため、自作PCの不具合でも原因を発見でき、正しく動作できるように直せる可能性があります。

ここでは、ドスパラでの自作PC組み立て代行や、修理事例を解説します。

  • 事例1:簡易組立代行とマザーボードの交換
  • 事例2:要望に応えた高品質パソコンの組み立て代行
  • 事例3:持ち込みパーツを使っての組み立て代行

事例1:簡易組立代行とマザーボードの交換

自作デスクトップパソコンの修理を希望し、持ち込まれた事例です。自作デスクトップパソコンを組み立てた後、電源を投入したものの、画面が映らないとのことでした。

店舗にてパソコンの状態を確認したところ、マザーボードのメモリスロットの不良とLGAソケットのピン折れを確認したため、簡易組み立て代行としてマザーボードの交換・配線の見直しを行いました。

作業終了後は、自作組み立てをする際の簡易的なチェックを実施し、問題がないことを確認してパソコンを返却しました。


診断および作業料金

11,500円

部品代(マザーボード)

13,420円

合計

24,920円

※価格は記事作成時のものです。

自作デスクトップパソコン、電源投入後、画面が映らない為、自作代行依頼

事例2:要望に応えた高品質パソコンの組み立て代行

高性能なパソコンを製作したいとのことで、組み立て代行を依頼された事例です。ゲームと作業を両立したいとのことで、パフォーマンスと効率性を兼ね備えたパーツの選定を行っています。

高速起動やデータ転送を可能にするSSDと、大容量のHDDを併用することで、快適性と容量のバランスをとりました。作業後は配線も整えており、見た目も白基調のパーツを選んだため統一感があります。


作業工賃

22,000円

CPU:INTEL Core i5 13500 BOX(1700/2.5G/24M/C14/T20)

36,480円

グラフィックボード:Palit NE63070019P2-1041A(RTX3070 GP 8G L)

71,800円

マザーボード:ASRock Z790 LiveMixer (Z790 1700 ATX DDR5)

42,900円

電源ユニット:Thermaltake PS-TPG-0850FPCGJP-R (850W RGB)

17,980円

メモリ:ADT AX5U5600C3616G-DCLARWH-DP (DDR5-5600 16GBx2)

18,800円

ストレージ:SAMSUNG 980PRO MZ-V8P1T0B/IT (M.2 Gen4 1TB)

14,980円

ストレージ:W.D Blue SN570 WDS100T3B0C (PCIe3x4 M.2 1TB)

8,470円

ストレージ:W.D WD40EZAX (SATA3 4TB 5400rpm 256MB)

9,680円

CPUクーラー:DEEPCOOL LS520 WH(240mm ARGB 水冷 WH)

16,980円

ケースファン:DEEPCOOL CF120 PLUS WH(120mm RGB 3PK)

4,660円

パソコンケース:FractalDesign FD-C-POA1A-03(Pop Air White TGC)

13,730円

OS(Windows):MS Windows 11 HOME 日本語パッケージ版 (HAJ-00094)

16,580円

合計

295,040円

※価格は記事作成時のものです。

パソコン組立代行事例、要望に応えた高品質パソコンの組み立て

事例3:持ち込みパーツを使っての組み立て代行

パソコンの組立代行依頼に、持ち込みパーツを利用した際の事例です。

持ち込みされたパーツは、マザーボード・CPU・メモリ・電源ユニット・その他電飾パーツです。PCケースは、ゲーミングPCを感じさせるLEDを使用したタイプを店舗で購入されました。

組み立て後は正常に動作するかをチェックし、配送しています。


作業工賃

19,800円

パーツ代

28,480円

梱包送料

3,960円

合計

52,240円

※価格は記事作成時のものです。

パソコン組立代行ご依頼、持ち込みパーツを使って組み立ててほしい


自作PCの組み立て代行や修理はドスパラにお任せ

自作PCの組み立て代行や修理なら、ドスパラの利用がおすすめです。

ドスパラは累計20万台以上の修理実績があり、全国各地にパソコンの専門知識が豊富なスタッフが在籍しています。さらに、全国各地に修理店舗があるため、ご自宅の近くの店舗に実際に足を運んで依頼が可能です。

組み立て代行であれば、持ち込みパーツだけでなくパーツの選定まで対応でき、ご希望に合わせたパソコンの製作が可能です。さらに、納品後のアフターケアも充実しており、突然のトラブルでも心配ありません。

なお、パソコンへの知識に自信がない方であれば、おすすめモデルから自分に必要なスペックを探すこともおすすめです。一部カスタマイズも可能なため、満足いくパソコンが手に入るでしょう。

  パソコン(PC)組み立て代行|パソコン修理ならドスパラ【公式】 用途に合わせたパーツ選びから組み立てまで承ります。お持ちのパーツ(含む他店ご購入品)の組み立てにもご対応いたします。 https://www.dospara.co.jp/service/srv_assembling.html


自作PCはメリットが豊富!トラブルも安心

自作PCは、必要なスペックのパソコンを製作できる高いカスタマイズや自分でメンテナンスできる点が魅力です。ただし、トラブルが発生したときは自分で対処しなければなりません。

万が一自作PCでトラブルが起きたときは、ドスパラへご相談ください。ドスパラでは組み立て代行だけでなく、パソコン修理も対応しています。

お客様の要望に合わせて一からパーツの選定も可能なため、自分の利用しやすい方法を選びましょう。

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