壊れたパソコンからデータ移行は可能?その方法とは
はじめに
皆さんはパソコンが壊れた場合のデータ対策をされてますか?
大事なデータをNASに保存しておいたり、サイトのログインIDやパスワードをアナログでメモしておいたり、データが自動的にクラウドへバックアップされるようにしておいたり…
こういった対策をしていないと、パソコンが突然壊れてしまったときに大事なデータが無くなってしまうかもしれません。
とはいえ、「パソコンが壊れた」=「内部データが全部消えた」ではありません。場合によっては、壊れたパソコンからもデータを抜き出せる可能性があります。
そこで今回は、壊れたパソコンからデータを移行・データを抜き出す方法ついて、某オンラインゲームで9年間光の戦士冒険者をしているMMORPG好きな筆者が解説していきたいと思います。
目次[非表示]
- 1.はじめに
- 2.パソコンが壊れていてもデータを抜き出せるパターン
- 3.データを抜き出す方法
- 3.1.▼ストレージが無事な場合
- 3.1.1.① ストレージを物理的に取り外し、データドライブ化する
- 3.1.2.② 別のストレージにデータクローンする
- 3.2.▼ストレージが壊れている場合
- 3.2.1.③専門業者へ依頼してデータを復旧してもらう
- 4.まとめ
パソコンが壊れていてもデータを抜き出せるパターン
まず、どんな状態のパソコンならデータを抜き出せるのかについてです。
簡単に言うと、データの保存されているストレージ(SSDやHDD)が無事なら抜き出すことができます。
例1)パソコンの電源がつかない
原因:電源ユニットの故障 の場合
この場合、壊れたのは電源ユニットだけでストレージは無事です。
ストレージを物理的に取り外せば、別のパソコンでデータにアクセスできるということになります。
例2)Windowsが正常に起動しない
原因:システムの破損 の場合
こちらのパターン例だと、壊れているのはWindowsシステムのみ。
他のデータには特に問題ないとすると、例1と同じく物理的に取り外すことでデータアクセスできるようになります。
注意点として、元々Windowsがインストールされていたドライブにインストールし直してはいけません。
その際に他のデータが削除されてしまいますので、大事なデータが消えてしまいます。ドライブはそのまま、外付け化するかデータドライブにする必要があります。
例3)Windowsが正常に起動しない
原因:SSDの故障 の場合
このパターンでは、データの抜き出しが可能な場合と不可の場合に分かれます。
例えば欲しいデータをSSDではなく、DドライブのHDDに保存していたのならHDDは無事ですから、例1同様ストレージ(HDD)を取り外せばデータの抜き出しが可能です。
壊れたSSDにデータを保存していた場合、データを抜き出せるかどうかはSSDの故障度合いによります。
「必要なデータの保存されている領域が無事ならまだ間に合うかもしれない」という状態ですね。
必要なデータが破損していたら、抜き出せる確率がガクンと下がってしまいます。
今回は分かりやすいように3つの症状・原因例を用いてお話しましたが、パソコンパーツは互いに連動して動いています。
例1でいうと電源ユニットだけでなくSSDも複合で壊れていることもあり、発生症状を見ただけでは何が壊れているのかを100%特定することはできません。
どのパーツが壊れているかは症状だけ見て自己判断せず、専門店で診断してもらうことをオススメします。
ご相談の際には「大事なデータがある」と申告しておきましょう!
データを抜き出す方法
それでは、データを抜き出す方法を紹介していきます。
▼ストレージが無事な場合
① ストレージを物理的に取り外し、データドライブ化する
パソコン内部にあるストレージを取り外し、別のPCでDドライブとして認識させる・あるいは外付けケースに接続する方法です。
前のデータをそのまま使えるようになり、安価での作業が可能です。
デメリットとしては、これまでの使用期間があるため新品より耐久に不安があることや、外付けの場合貴重なUSBポートを使用することになるため邪魔になる、などが挙げられます。
② 別のストレージにデータクローンする
元のストレージ(A)に保存されているデータを、別のストレージ(B)にまるごと複製。
まるごとなのでWindowsもそのまま複製します。
例えば(B)が買ったばかりのストレージなら耐久面の不安なく、複製済みの(B)は新品パソコンや修理したパソコンのCドライブとして活用できる方法です。
元のストレージ(A)はそのままバックアップストレージとして保管しておいたり、中身をすっからかんにしてDドライブにしたり、別のパソコンのCドライブにする(同じデータの入った2台目PCをつくる)など、お好きなように再利用できます。
デメリットというデメリットはありませんが、強いて言うなら①よりも価格が上がることと、元のストレージの状態が良くない(壊れてはいないが劣化している)状態だとクローンに失敗する可能性がある、くらいでしょうか。
※クローンに失敗したとしても(B)が作れないだけで、(A)からデータが消えたりするわけではありませんので安心してください。
①②はどちらも個人で作業可能ですが、難しい場合は業者へ依頼しましょう。
もちろんドスパラでも対応していますので、お気軽にご相談くださいね。
▼ストレージが壊れている場合
③専門業者へ依頼してデータを復旧してもらう
ストレージが壊れている場合、①や②を行っても肝心のデータへアクセスできない…なんてことが発生します。
そのため物理的にはデータを抜き出すことは出来ないのですが、実は壊れたストレージからデータを救出する専門業者があり、ドスパラも対応しています。
救出したデータは別のストレージに移行しますので、②の(B)と同じように使えます。
デメリットは高額になりやすい点です。
業者や復旧するデータの量に応じて価格が変わりますが、①や②と比べると高額になる場合がほとんどで、最終手段とも言えます。
また、ストレージの故障レベルによっては復旧不可能な場合があります。
診断してみないと抜き出し可能かは分かりませんので、データを抜き出したい壊れたHDDやSSDがあれば一度依頼してみてはいかがでしょうか。
▼ドスパラのデータ復旧サービス
データ復旧しか方法がないような状況にならないよう、ストレージが正常なうちに大事なデータをバックアップしておくなどの対策をしておきましょう。
まとめ
・パソコンが壊れてもストレージが無事ならデータは抜き出せる
・ストレージが壊れているとデータ復旧は難しい
「パソコンが壊れてしまい、データだけでも取り出したい」
「大容量SSDに変えたいが、データは引き継ぎたい」
「新しいパソコンにデータを移動したい」
などなど、パソコンのデータに関するお困りごとはドスパラへご相談ください!